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冬鍋雑記帳

ゲームを愛するゆかいな日々。冬にはスキー

かげろうちゃんに処刑されたい

こないだ敬老の日でしたよね。Twitterで某兄貴がRTで紹介してくれた『狼たちの処刑台(原題:Harry Brown)』を借りてみたよ。

舞台はイギリスのとある公共団地・・・若かりし頃IRAと戦った老退役軍人のハリーは、年金を受け取りながら細々と生活しておりました。入院中の妻の見舞いにいったり、親友とチェスをしたり、バーで一杯・・・そんな生活。

ところが団地のまわりは不良少年やヤクの売人がたむろす犯罪の巣窟と化しておったのです。ある日、ギャングたちが巣食う地下道を迂回したがために、ハリーは妻の死を看取ることができませんでした。おまけに親友のレイが連中にころされてしまいます。

なーーんにもしない警察にぶち切れたハリーの復讐がはじまる。

『狼たちの処刑台』 予告篇 - YouTube

海兵隊とはいえ、やっぱりおじいちゃんなので無双する訳ではありません。しかし、粋がってるクソガキに銃を向け、『お前はこれから死ぬ。内臓がぶち抜かれてるな、似たような傷を戦友が負ったのを見たよ。』と淡々と語るマイケル・ケインの演技は鬼気迫るものがあります。

イギリスは階級社会ですからね、上を見てもキリが無いし、下を見てもキリが無い。こういう不良少年はチャヴと呼ばれて社会問題化しているんですって。2011年の暴動でも、直接的な暴力に関与した大半がこういう貧困層の若者だったそうな。なんだろ、日本でたとえると上下ジャージでキティちゃんのサンダルはいて中途半端に茶髪になってるような層の人間をさらに凶悪にした感じかな?作中では警察が団地の一斉摘発に乗り出すのですが、これも結局上辺だけの策にしか見えませんでした。孤立する老人、居場所の無い若者、両世代を同時に描きながらイギリスの社会問題を浮き彫りにする良作だと思うので是非。レンタルビデオ屋さんに行けばクライムアクションの棚にあるんじゃないかな?